ビル・アックマン氏、4億ドルの損失を経てネットフリックスに復帰、ビザとマスターカードのポジションを構築
ビル・アックマン氏率いるパーシング・スクエアは、ネットフリックスを含む6銘柄を新たにポートフォリオへ追加した。中でもネットフリックスへの投資は、2022年の巨額損失以来約4年ぶりとなる。同ファンドは、会員基盤の拡大、広告事業の導入、パスワード共有の取り締まりなどによる収益性向上を評価し、同社がストリーミング競争で主導的地位を確立したと判断している。少数集中投資で知られる同氏の動向は、市場の注目を集めている。

TradingKey - 億万長者投資家のビル・アックマン氏率いるパーシング・スクエアは最近、ネットフリックス(NFLX)のポジションを新たに構築したことを明らかにしたほか、ビザ(V)、マスターカード(MA)、S&Pグローバル(SPGI)、インターコンチネンタル取引所(ICE)、アルコン(ALC)も購入し、計6銘柄をポートフォリオに追加した。
このうち、新たに加わった銘柄の中で最も注目を集めたのがネットフリックスだった。6月末時点で、パーシング・スクエアはネットフリックス株を約315万株保有しており、同社のポートフォリオの約4.9%を占めている。これは、アックマン氏にとって約4年ぶりのネットフリックスへの投資再開となる。
ビル・アックマン氏は、2004年にパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントを設立した米国のヘッジファンドマネージャーである。同氏は少数の大型株に集中投資し長期間保有する手法で知られる一方、ポートフォリオ企業の戦略や経営に関して公に自らの見解を頻繁に発言し、ウォール街の注目を集めている。過去の代表的な投資先には、チポトレ、カナディアン・パシフィック鉄道、ヒルトン、グーグルの親会社であるアルファベットなどがある。
アックマン氏は以前、2022年にもネットフリックス株を大量に買い付けていた。同年1月、ネットフリックスの株価が急落したことを受けて、パーシング・スクエアは10億ドル以上を投じてポジションを構築した。しかし同年4月、ネットフリックスが10年超ぶりとなる会員数の減少を発表すると、株価は再び暴落した。パーシング・スクエアはその後、保有するネットフリックス株をすべて売却し、同投資により累計4億ドルを超える損失を被った。
今回の新たなポジションについて、パーシング・スクエアは最新の株主への書簡において、ネットフリックスがストリーミング競争で主導的な地位を確立したと考えていると表明した。ネットフリックスの世界的な有料会員基盤、広告事業、および収益性は、2022年当時と比較して著しく変化した。近年、同社はパスワード共有の取り締まりや広告付きプランの導入により、収益源の拡大も図っている。

ネットフリックス日足株価チャート、出所:TradingView
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